アクティブラーニングモジュールADALM2000を使ってみた
秋月電子通商で最近販売され始めたアクティブラーニングモジュールの使い方についてメモをしておく. 購入したのは1か月前だが,やっと自宅でポケットWifiがつながる場所を発見できたので更新してみる.
ADALM2000
通販コード M-14068
まずアクティブラーニングモジュールとは何かよく分からないが,「実験するための測定,電源,信号出力を1台でできて 電気回路の勉強ができるね」という感じっぽい. このADALM2000はPCに接続してPCから専用ソフトの「Scopy」で操作するものだ.
使用した感触としては,ソフトのバグが多い. 作業中にフリーズしたり,動作が停まったと思ったら落ちたりする.
しかし,信号の測定や出力される波形は,他のオシロスコープで確認したら問題なく動作していることがわかった. このソフトはGitHubのオープンソースなので今後改良されることが期待できる.
よって,趣味レベルで使うには問題ないと思われる. ただ,お金に余裕があるなら Analog Disvavery2を購入したほうがストレスは少ないかもしれない.
機能
- 2 チャンネル USB デジタル・オシロスコープ
- 2 チャンネル任意ファンクション・ジェネレータ
- 16 チャンネル・デジタル・ロジック・アナライザ(3.3 V CMOS、1.8 V または 5 V 許容、100 MSPS)
- 16 チャンネル・パターン・ジェネレータ(3.3 V CMOS、100 MSPS)
- 16 チャンネル仮想デジタル I/O
- 複数の計測器をリンクできる 2 つの入出力デジタル・トリガ信号(3.3 V CMOS)
- シングル・チャンネル電圧計(AC、DC、±20 V)
- ネットワーク・アナライザ:回路のボーデ、ナイキスト、ニコルス伝達線図。範囲:1 Hz ~ 10 MHz
- スペクトル・アナライザ:電力スペクトルおよびスペクトル測定(ノイズ・フロア、SFDR、SNR、THD など)
- デジタル・バス・アナライザ(SPI、I²C、UART、パラレル)
- 2つのプログラマブル電源(0 ~ +5 V、0 ~ -5 V)
ADALM2000 評価用ボード | アナログ・デバイセズより
Scopyのダウンロード
Scopyのインスローラのダウンロードは下のURLからできる.(2019年5月6日現在) 赤枠で囲われたリンクを「名前を付けてリンク先を保存」する. Scopy [Analog Devices Wiki]
ADALM2000でKONDOサーボとの通信を覗いてみる
まずADALMとサーボを接続する.GNDとDIO 0をそれぞれGNDと信号線に接続する. KONDOサーボのもう片方の端子からは指令値を出すマイコンと接続する. 次にScopyを起動する.起動すると下のような画面になるはず. そうしたら,赤枠のなかの「Logic Analyzer」をクリック.
DIO0のセレクトにチェックを入れて「Group with Selected」ボタンをクリック
一番下にGroupが出現するのでGroupの機能をUARTに設定する.
GroupにDIO0の機能をRXとする.右上のボタンをクリックするとUART通信の設定ができる.
KONDOサーボの通信を覗くには
にする.
RUNボタンをクリックするとほぼリアルタイムで通信が読める. 拡大すると通信の内容が1ビットずつみれる.
脱力のデータを送って返信をよむ このときは「01h,27h,34h」がサーボから送信されている
脱力のデータを送って返信をよむ このときは「01h,50h,6Dh」がサーボから送信されている